汽笛の音で目を覚ます

ファンタズム IIIの汽笛の音で目を覚ますのネタバレレビュー・内容・結末

ファンタズム III(1993年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

冒頭からなかなかの衝撃。前作は一体何だったのかというほどに、前作でヒロイン的立ち位置にいたエリザベスが殺されて、生首を晒されるという容赦のない展開に度肝を抜かれた。

後で調べたところによると、どうやら監督とユニバーサルの間で喧嘩別れがあったらしく、今作は劇場公開されていないらしい。その関係で、もう好き放題やったれ精神もあり、前作はユニバーサルの都合により出なかった1作目の主役であるA・マイケル・ボールドウィンが復帰している。

その分、ユニバーサルが連れてきたであろう前作からのキャストの扱い方が酷いのは納得で、今作からは本格的にレジーが主役として立ち回りをしている。あと、今作から加わった仲間が漫画的で個性的だったのも良かった。そこらへんは監督のセンスの良さが感じとれる。

展開的には、真面目に見てたら「なんだこれ」ってなるのは間違いないけど、もはやこの作品に整合性は求めていないし、メタ的な視点も含めて楽しむのがこの『ファンタズム』というカルトムービーなんでしょう。