こぅ

女の秘密のこぅのレビュー・感想・評価

女の秘密(1949年製作の映画)
3.3
「人間に銃が必要なら
神が持たせてる」

【市民ケーン】のマンク脚本、
ニコラス・レイ監督による、【フィルム・ノワール】。


元歌手、マリアン(モーリン・オハラ)と現役歌手、スーザン(グロリア・グレアム*)の口論、そして部屋からの銃声。
元歌手のマリアンは、自分が彼女を撃ったと自白する…。


冒頭、
ラヂオ歌手のエストレリータ、本名スーザンの歌唱から。
時計を見ながら帰りを待つマリアン。
家に着くなり2人は激しい口論となり、部屋に篭ったスーザンを追うマリアン、そして銃声。
衝撃的な幕開け。
駆けつけたメイドのモリーが問うも事態は不明。
「私が撃った」とマリアンは告白するが、、 
ただ、まだ息はあり、この時点では傷害罪というのがポイント。
警視正に連行される。
殺人犯云々よりも事態、事情を追う型サスペンスだ。
マリアンが警察に呼んだのは知人のピアニスト、ルーク(メルヴィン・ダグラス)。
事情聴取での回想映像。
口論の末の発砲と白煙、、ショットが美しい。

ずっとマリアンの語り
からの回想形式で展開する定番パターンかと思えば、
警視正に話すルークが、マリアンとの過去話を回想して行く構成は異色。

そこにスーザンとの出会いも絡んでくる。

マリアンにとって
スーザンは、自分の夢を託した言わば 分身 みたいな存在だった。

スーザン的に
それを一方的に押しつけられたら反発もする。

やがて、
意識が回復したスーザンが口を開き、あの夜の事件の 真相 が語られる、、
それに至った成り行き(理由)も何だかなぁ、、


総評:
ノワールという括りだが、
メロドラマをサスペンス調に 引っ張った という印象が、オチで浮かび上がる故に前半の違和感(ぼやかし)に納得、遠回し回想に突っ込み、挙げ句、致命的難点の何故‼︎‼︎ がクッキリ露呈してしまう。
ユーモラスな一面も若干入れているが、本作の バランス的 に如何なものか疑問。


正統派美人のモーリン(29)
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRLGxYOimw24ruYnm01By77NIJvbtDee95AtQ&usqp=CAU

と、

可愛い系美人のグロリア(26)の競演。
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRAcAIbIytm62B_hc-28qqTqk7ofP_Vd7ylzA&usqp=CAU


*注記
・モーリンは'14年、アカデミー賞名誉賞 を【宮崎駿】と共に受賞し、氏は、彼女に生前会えた事に感激したと語っている。

・眉の良く動くグロリアは、ニコレイ監督の嫁さん。
その為か、着替えで 下着姿 すら見せてくれない⤵︎⤵︎
こぅ

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