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囚われの女のtubameのレビュー・感想・評価

囚われの女(1968年製作の映画)
3.8
安直な言葉過ぎてあまり使いたくないけれど、アートだと思う。この映画。

若いモダンアートの芸術家に出会い、奥深く眠っていた欲望が芽を出し、倒錯の世界へ入っていく人妻。
不可思議で刺激的な前衛美術と現代音楽に彩られた空間に、ビビッドなカラーが明滅し、個性的なカメラワークが現実離れした世界を切り取っていく。
残念ながら自分のボキャブラリーでは表現出来ないが、とにかく独創性に溢れてる。話の内容より、そこが興味深い。

直接的な表現がほとんどないのに、全編から溢れる官能の匂い。
多分、エロスという概念を映像化したらこんな感じになるのだろう。
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