ジョン・カーニー監督の初期作。良かった。
自殺願望のある青年。自殺未遂をし、精神科病棟に入院する。
めちゃめちゃ重い話になりかねないけど、ジョン・カーニーということでやたら明るいBGMを多用したポップな映画になっている。
とはいえ重いけどね。
主人公は、表面上は馬鹿で明るい感じだが、肝心な話になるとすぐ話題を逸らす、自己開示に強い抵抗を持ってるタイプ。
精神科病棟ということで、奇人変人のオンパレード。
繰り返される奇行の数々に割とびっくりする。
でもやはりそれでも一つのコミュニティ。人間関係が作られて、割と楽しそう。
でもそれは表層的なもので、結局のところ何を考えているかはわからない。それがこの映画のミソだと思う。
主人公を含め、人ってのはわからないものだなと思う。
その中でも感情が表出する瞬間があり、そこに心打たれる。
この映画は問題の提示するだけして何も解決することはないが、それでもそういうものなんだろうと思う。
愛する人を見つけたような描き方だが、それもどうだかな。わからんな。
半数の人は一生治らない、という医者の言葉がこの状況を言い表してると思う。
精神病っていうのは本当に難しい。
ちなみに私は入院はしたことはないが身内にいたのでわかるが、精神科病棟はあんなに自由はない笑
しょっちゅう病棟抜け出してるけどあんなのはもちろん無理だし、もしバレたら即閉鎖病棟に入れられて出てこれなくなります笑