久しぶりに観た気がする。その当時はこの作品の良さを完全に理解できていなかった。
人間の欲深さが招いた「罪」。自分の私利私欲のために、人は永遠の命を求める。一方で奪う側にもそれなりの覚悟があった。エボシ御前は側から見たら略奪者に映るかもしれないけど、彼女は彼女の信念で動いている。病に臥せった人たちのことを見捨てない。犬神にとったら敵であることには変わりないけど、どうしても私はエボシ御前のことが嫌いになれなかった。人間らしい人間だと思う。
シシ神の存在しかり、人は常に神の存在を恐れ生きている。私たちはきっと双方の立場を見て、今の存在する意義やこれから生きる目的を見出すべきなのかもしれないと感じた。
