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もののけ姫のdm16のレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.3
幼い頃に観たときは不気味というイメージが強かったけれど、
大人になった今抱いた感想は「なんて人間は愚かなのか…」ということ。

現代を生きる私には重すぎるテーマやった。
こんなにも美しい山が、森が、かつて日本には多く存在していたであろうこと、
その中で生きる動物たち植物たちが数多く在ったやろうこと…
アニメーションの美しさゆえに、人間が切り拓いて失われた景色に思いを馳せ、暗い気持ちになってしまった。

でも、じゃあ、人間が悪なのかというと
(悪なんやけど、)決して悪い人間ではない。
彼らには彼らの理由があって大義があって、それに従って行動をしている。
やからこそ見てて苦しい。

人間はなんて愚かなんやろう。
人間同士でいがみあい殺し合うことも、
神を殺すという発想も。
人は自然に生かされている、
その考えが在るべき姿なんかなとか思ったけど、今を生きる私にそんなこと言う資格もない。

美しい映像と音楽に乗せるとこれでもかという深いメッセージを込めても最後まで見られる。これはアニメーションの成せる技なんかなと思いました。

金曜ロードショー様様です。
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