やす

もののけ姫のやすのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
3.7
人間の欲や愚かさが悲しくなる。
ナウシカやラピュタでもそうだったけど、宮崎駿は時々、そういう愚かさを厳しい目線で描いているような気がします。

この映画を映画館で見た時は、
「ナウシカの自然や生き物を守るテーマと同じだなぁ」
と思い、それに比べたら少し難しく感じて、世間の絶賛の波に乗り切れなくて寂しかった記憶。

今回見直しても、聖人のようなアシタカと天使のようなナウシカがかぶる気がします。

欲にまみれた大人たちの中で、その清らかさが救いで見てられます。

この映画の予告を見たときに、狼少女のような設定のサンに一番興味を惹かれて、その声を石田ゆり子が演じるということも、とても興味がわきました。

野性的な激しさを持っているサンを演じることに、石田ゆり子はかなり苦労されたと聞いたことがありますが、
宮崎駿は、声優の選択も時々驚きの選択をされますね。
『風立ちぬ』の庵野秀明や『ハウルの城』の倍賞千恵子等も意外で、そこがまた話題性を呼ぶ。さすが巨匠👏

宮崎駿がこの映画で何を伝えたかったのか、私には受け止めきれてないのが悔しいですが、この世界観は間違いなく素晴らしいと思います✨️
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