旅するランナー

もののけ姫の旅するランナーのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.0
【アシタカ王子】

もののけ姫というタイトルと、口元に血糊を付けた印象的なポスターで、野性的な姫様映画と思ってました。
そのため、公開当時に初めて観た時は、「え? アシタカが主人公やないかい」と意表を突かれたのと、
もののけ姫がジブリ映画史上最も魅力のない女性だったため、こっちはおののけ男子になってしまいました。

改めて見ると、文明社会と自然保全との衝突という、宮崎駿監督らしいテーマです。
生首がゴロゴロ出てきたり、タタラ場の女性たちが妙に色っぽかったりして、大人向けな感じです。

そして、主役アシタカの声を担当する、松田洋治さん。
この起用も意表を突いてるかもしれません。
仮面ライダーアマゾンの子役だったり、TVドラマの脇役だったりしているんですけど、
声優としては、
風の谷のナウシカ(1984年)のアスベル、
もののけ姫(1997年)のアシタカ、
タイタニック(1997年)のディカプリオ、
時をかける少女(2006年)の高瀬宋次郎
という、数は少ないけど意外と輝かしい経歴を持っています。

今回の金ローでも、途中スバル車のコマーシャルで、今の声を聴くことができました。
現在55歳にして、いまだ王子声。
この声は、シシ神からのギフトに違いないです。