矢野竜子

もののけ姫の矢野竜子のレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.3
吉祥寺プラザにて。
子供の頃父親と見に行って
ギャン泣きした思い出。
今見てもなかなかの血生臭さだった。
ひたすら上下という構図。
食うか食われるか。
神と人と生き物たちで天と地上(上と下)。
鳥が全然出てこない。
地上でも人と生き物たちの間にも
上下(支配、被支配)=縄張り争い
という構図がある。
そしてその上下構図はアニメーションの
アクションを生む
機能装置でもあるからこそ素晴らしい。
ただ内容としては上下の二項対立では
割り切れないのが面白いし、
生きるか死ぬかでは終わらない。
呪われたとしても傷が残ったとしても
生きていく。
やはりTHE END OF EVANGELIONが
B面ならもののけ姫はA面。
世紀末でも世界は続く。
正直どっちも大好きです。
金曜ロードショーとかで
正直まともにちゃんと見たことなかったけど
これを何度もテレビで流してるのって
結構普通にヤバいと思う。