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もののけ姫のcamusonのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
3.0
私は「風の谷のナウシカ」から「紅の豚」までの宮﨑作品は、
よく見ていましたが、「もののけ姫」以降の作品は見ていませんでした。

「紅の豚」までで1周やり尽くして、2周目に入った感が強くて、
ごく自然に、もう見なくてもいいかなと思ったものです。

さて、今回、公開から20年近くたって、初めて見たわけですが、
だいたい予想していたとおりで、大枠は「風の谷のナウシカ」の焼き直しでした。
自然への畏怖を無くし環境を破壊する人間達への警鐘というコンセプトで、
舞台を欧州風から、日本に移しています。

生き物たちの異形が数多く登場し、
飽きることなく楽しめると思います。
「ナウシカ」で感じられたような鮮烈な驚きはなく、
ストーリーも全体的にまとまりがなく雑な感じがします。

(過去の自分の名作と常に比較される中での創作活動は、
本当にたいへんだと思います・・・)

予想と違っていたこともありました。
タイトルにもなっている登場人物“もののけ姫”は主人公ではなく、
“アシタカ”というイケメン君が主人公だったこと、
美輪明宏が声を演じていた犬神も大したことなかったことです。
あまりプラスの驚きではありませんでした。

これまでの作品と比べ、キャラクターに親近感が湧きづらく、
共感しづらく、感情移入が難しいような気がしました。
主人公達が簡単に人を殺してしまうのも関係してるかなと思います。
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