分子的な、細部にまで宿るアニミズムを感じる
祟り神が人間から生まれそれが人間に仇するっていうの1から100まで人間で描くのはいいのか？アントロポセン的考え方すぎてそれでは人間と自然の完全な調和というイデアは訴求できないのではないか？という疑問も抱いたが猩々の存在や乙事主の存在を描いて人間以外の醜さを描く事でそれも解決したような気もする
エボシ様を菩薩のように描いていてどうだろうかと思ったのだが最後にあいつは夜叉だと言及されていて安心した
映画は人間が撮る以上ストーリーに組み込んだ自然と人間の調和は描けないように感じる、「悪は存在しない」でもそのようなモチーフがあるように感じたが最初のショット以外ではそれは達成できていなかったように思える。しかしアニメーションという入り口から虚構にすること(フレームとフレームの間に想像力を働かせる以上自然に対する考えは読者に委ねられてるのだが)によって少しでもリアリズムに近づけている！気がする！
最後の失敗のイメージの後に木霊(子供)が移され、失敗の後に子供という概念が浮かび上がらせている点が恐ろしくも美しい、やっぱり宮崎駿すげえわ
