Beausum

もののけ姫のBeausumのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.6
尊い。
いかにも信者みたいな言い方になってしまうけれども、この言葉以外に適した表現が見当たらない。

こちらもトトロに引き続き、日劇ラストショウにて鑑賞。
この作品が劇場公開された当時は、いったいどれほどの衝撃だったのだろうと、思う。
今や、テレビで何度も放送しているから気づかなかったけれど、けっこう常軌を逸した世界だよね。
森の木々にこだまがわんさかと風に煽られカタカタ鳴らしてる絵面は不気味だし、シシ神様のあのなんとも言え表せない恐れ多い出で立ちにギョッとしたりもするだろう。
あの雰囲気を表現できる宮さんの才能よの。
スクリーンで観ることがこれ程までに違うものなのだとまざまざ思い知らされます。

「アシタカせっ記」、「アシタカとサン」らは言わずもがな群を抜いた神々しさ。
私が最も好きなシーンは、アシタカとサンが初めて面と向かうあのシーン。あの風のなびき方と、ここで流れる「出会い」という名のサントラの完璧さ。ずっと好きです。これからもきっと変わらない好きなシーンです。
久石譲さんと宮崎さんが出会えた奇跡に改めて感服させられる。


主人公のアシタカさん。なんですかねあの揺るぎない芯の強さ。完膚なきまでの忠誠心。
あと今回新しい発見だったのは、美輪さんの存在!適材適所とはこのことだ。どはまり役。
以前、もののけ姫ドキュメンタリーでアフレコ収録を見たことがあります。美輪さん(モロ)の高笑いを聞き、若かりし鈴木さんと宮さんが飛び上がり、嬉しそうな表情をしていたのを思い出した。良い配役みつけてきてる流石です。

はあ。とりあえずさ、宮崎駿さんにお会いしたいのですが、どうすれば良いでしょうかね?
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