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もののけ姫のmeikoのネタバレレビュー・内容・結末

もののけ姫(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

誕生日に、大好きな友達と、もののけ姫を映画館で見れること以上に幸せなことなどないと思いました。

もうすぐ閉館しちゃう吉祥寺プラザに滑り込みで入ったら、並んで見れる最後の2席。友達がゆずってくれて、端っこから二つ目の席で、オープニングの音楽から口あけて堪能した。

アシタカが少年、若いの、と呼ばれていて、そうか彼はまだ若いのかと思った。
でも年などどうでもいいといわんばかりの彼の表情、立ち居振る舞い。
かっこいいけど作品中一回しか笑わへん暗い人やなとこれまで思ってたけど、とてもやさしい顔をしたり、凛々しさの中に微笑を見せたり、サンをこころから愛しく思っているのが伝わる顔をしていたり、文字通り目が離せなかった。
なにも分かっていなかったのは私の方でした。ごめんアシタカ。
なんならあなたを支えてあげたいとまで少し思った、自分の時の流れに驚いた。

女たちの力強さ、
エボシの全てを自分の力でどうにかできると思う強さと間違い、
アシタカの、全力は方々で尽くすけど、相手がそれでどうするかにはいちいち感情を動かさない感じ。
最初のヒイ様の、死ぬと分かっていて何もしないか、自分からそこに歩いていくか、という問いかけ、
呪われてるけれども「健やかであれ」と心から声をかけるところ。

「わたしは自分の足でここに来た。だから自分の足で出ていく」、が一番心震えました。

女の人が自立しているジブリ作品をちいさいときから当たり前のように見れたこと、宮崎駿さんに感謝します
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