呪いを受けて共同体を離れざるをえなくなったアシタカと、子供の可能性を否定しいつまでも自分の庇護下に置こうとする毒親を持ったサンが自分の生きる場所を見つける物語。
1997年の映画とのことで氷河期世代応援歌だったのかも知れないな…と思ってしまったら、もうアシタカとサンが氷河期ロスジェネにしか見えなくなった。
実際のところ特定世代に向けたものではないでしょうけど、ラストの「馬鹿には勝てん」は大人もたいして賢いわけでもないし馬鹿でもなんでも自分の足で歩いてしまえば勝ちなんだぜという次世代への応援でしょう。
2020年7月、これが正真正銘の初見なので、設定や背景に囚われず物語だけ見たら『青春の門』と変わらない青臭い青春ストーリーだったことにびっくりしたけど嫌いじゃない。