エーコ

フランシスカのエーコのレビュー・感想・評価

フランシスカ(1981年製作の映画)
3.5
オリヴェイラの映画には魂がないと思わされる。画面には役者の肉体と声、そして衣装、美術、風景しか映っておらず、極めて即物的だ。セリフはただ読まれるだけで、演技は記号的。字幕の説明と並行するように映像が映り、シーンの省略のせいか映像とは分離した形でテクストが存在していることを嫌でも意識させられる。魂がない、と思わされるのはつまりこのテクストと映像の分離のことだろう。
エーコ

エーコ