ベビーパウダー山崎

遅れてきた死神のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

遅れてきた死神(1981年製作の映画)
3.5
善人悪人、どちら側に付く、付かないの話ではなく、各々が「仕事」を全うしているだけ。必要がなくなれば殺すし、仕事の邪魔になると判断されれば殺される。死は記録でしかなく、つまり人間関係ではなく利害関係でスパイ映画を限りなくドライに撮っている。哀愁のリノ・ヴァンチュラ、飄々と現れるミシェル・ピコリ、期待通りの役柄。ロープウェイで遭遇するヴァンチュラとピコリが最高。銃を構えたら一瞬で撃ち殺す映画は素晴らしいね。面白いよ。