個人的にポーランド発と言ったらクシシュトフ・キェシロフ
スキ監督作品久々の鑑賞。
本作は、伝説の全10話から成る【デカローグ】から第6話目
の劇場用ロング版。
窓から昼夜憧れの歳上女性、マグダを盗んだ望遠鏡で【覗き見】
する19歳少年、トメクの望みとは⁈
本作は、凡百な低俗(変態)作品とは一線を画
す。
大胆で繊細な 純愛 と言うより少年の【純な愛】を描いて
いる。
トメク少年が望遠鏡を除く暗い部屋の目にかかるライティング
が絶妙。映像美。
「一体、何が望みなの?」
「わからない」
「何が欲しいの?」
「何も」
「愛してる」
トメクは、真っ直ぐ純心で不器用な少年。
マグダは、器用でも孤独な女。
全ては貴女の為、、病名は、、恋の病。
終盤の単なる思春期モノに留まらない【名編に昇華】する
展開は、観る者も疑似体験(感情移入)必至。
↓
それは、クシシュトフ監督が上辺だけじゃない 愛の本質 を
見抜いているからに違いない‼︎
大人には、純心、純粋、繊細は汲み取りにくい、、
そんなマグダは、◯◯いに気付く、、
一巡と帰結、恋愛は平等(対等)、陰鬱で、鮮やかな芸術で、
息を呑む素晴らしいラストショットは、マグダ役、グラジナ
のアイデア。
本作には、純心、純真無垢こそ最強の愛、正義だ‼︎と言わ
しめる チカラ がある。
そこに 肉体関係 が全く無くともだ‼︎
安っぽくないズシン‼︎とくる 崇高 なラブストーリー。
愛の形を具現化(伝達)する為の映画という1つの手法、
ツール。
パトリスの【仕立て屋の恋】を想起するが、基本プロット一緒
でも純の度の次元が違う。
*グラジナ・シャポロフスカは、キルスティン・ダンスト似⁈