ひでぞう

愛に関する短いフィルムのひでぞうのレビュー・感想・評価

愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)
4.8
 憑かれたように、クシシュトフ・キェシロフスキ の作品群を観てきた。トリコロール三部作、ふたりのベロニカ、そして、デカローグというように、第6話 ある愛に関する物語61分まで視聴して、ひと休み。やっぱり、映画版を観たくなる。第6話と結末が異なっているとなると、やはり、気になる。で、ブルーレイで視聴。
 より、物語がくっきりとしてわかりやすくなる。テレビ版を観ているからだろうが、それぞれのシークエンスの意味が理解できる。しかし、逆に、結末までの道筋が予定調和のようにみえてしまう。テレビ版を観ないで、こちらを最初に観たらどうだったのだろう。
 もどかしい感じがつきまとう。クシシュトフ・キェシロフスキの作品は、何か、つかみきれないもどかしさがいつもある。それゆえに、見続けてしまうのだろうか。
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