茜

悪魔の恋人の茜のレビュー・感想・評価

悪魔の恋人(1996年製作の映画)
3.0
レビュー数少ないけど実は有名どころが沢山出てるサイコスリラー。
恋した男がヤバい奴っていう所謂ストーカーものです。

本作でストーカー男を演じるのは若き日のマーク・ウォールバーグ。
彼の持つ独特の色気と筋肉質な身体、それに加えて危うい凶暴性とヤンデレ…これって刺さる人には刺さりそうですよねぇ。
単なるキモいストーカー男という目線以外で楽しんだ人も結構居るんじゃないかと思う。
とは言え彼のキャラはサイコパスと呼ぶには少々大袈裟で、複雑な環境で育ったティーン特有の依存や暴走の域を出る事はなく、そこまで強烈な狂気性は感じない。

まぁ実際に娘の彼氏がヤバ男だったから良かったものの、主人公の父親も実際居たらめちゃくちゃ厄介な親父。
自分が許可した人間以外とは遊ばせないとか、勝手に娘の彼氏の身辺調査したりとか、自分の父親だったら相当キツい。
父親は面倒くせぇし、女友達はクソビッチだし、好きになった男はヤンデレだし、主人公の人間関係クセ強すぎやしませんかね。
一番いい奴だった男友達が一番悲惨で無惨な目に遭ってて哀れを通り越して悲しくなるわ…。

特にこれといった教訓も得られず、訴えたい事も特に伝わって来ず。
個人的にはマーク・ウォールバーグの怪演と存在感で何とか持ちこたえてる映画っていう印象でした。
お犬様があんな事にならなければヤンデレ筋肉イケメンも悪くなかったのになぁ…残念。

ジェットコースター乗りながら主人公が彼氏に下半身触らせるシーンは快感の表現方法が秀逸で笑った。
茜