鰹よろし

ドルフ・ラングレン ガーディアンの鰹よろしのレビュー・感想・評価

2.5
 特殊部隊の兵士だったが、武器の密輸に手を染め終身刑を喰らった男マイケル・リギンス。刑務所内では囚人と刑務官に目を付けられボコボコにされ、仮にシャバに出られたとしても闇の組織に多額の借金があるため付け狙われる始末でどっちにしろお先真っ暗。

 そんな折、米国大使館のコネリーと名乗る人間が彼を訪ねてくる。その男が言うニャ、釈放と自由と大金を約束する代わりに誘拐されたとある女性を救出してくれとのこと。彼は了承し難なく救出に成功するのだがおやおやおや???...

 劇中に登場するどの悪い奴らをも差し置いて胡散臭い雰囲気を漂わせ、裏で蠢く陰謀をどうでもよいものとして霞ませてしまう貫禄はさすが。

 案の定救出したはずの女性の信頼を勝ち得ず、それはそれはギクシャクするのだが、なんだかんだ裏切らないのだろう死なないのだろう絶対的な安心感を併せ持ち、悪く言えば予定調和だがその期待を一切裏切らない既定路線は「こちとらそういの期待しとるんじゃ~」で万々歳。

 一連のシーンにありながら同じ場面でありながら、違う時間帯(昼夜季節感)違う場所(舞台)をグジャグジャに繋いで観せてしまうダニー・ラーナー監督だけど、ドルフ・ラングレンの存在があってこれは普通に魅入られる。全然あり。

 そういえば基地の襲撃シーンはどこかで見覚えがあるものだったけど、これが元だったのかな。いやもっと源泉が・・・
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