昭和の映画かと思った。
映像とか音楽とかセリフとか。
どっかのフランス映画を日本でリメイクしたらこんな微妙な作品に仕上がりましたと言う感じ。
冒頭から女にツルゲーネフを読ませながら致してるシーン。事後も全裸なのにおかしなポーズで隠しております。
ライターの薫里は33歳にしてフリーカメラマンのMと9年の不倫中。
仕事きっかけだけど、やたらデカい襟を立てた男に食事に誘われて「君が欲しい」なんて言われてコロリ。
Mと会う頻度が減ったら、これまた仕事で出会った年下のバイオリニスト。
バーを出たら雨が降ってたり、タクシーの中で男がもたれて寝込んじゃったり、ちょっと寄ってきませんか?とかザお誘い、ザその流れ。
その前のシーンで「シングルマザーなんて親を悲しませるわ」とか言ってる割になかなかの尻軽です。
今ひとつどのキャラクターも精神面と性欲面が一致しない。
このままでいいのかなって9年も不倫してていまさら!?みたいな。
黒谷友香好きなんだけど、色気が全くない。ヨクヤリマスネーってくらいシーンが多いのに全然。別に出せとは思わないけど、とにかくなるべく見せないようにしてるのが逆に冷める。
薫里がMに掌で転がされてるようには年下男に出来てないのに、年下男に自立したMを求めるのはそりゃ無理だわ。
周りが結婚、出産していく中でどうしようどうしようと言いつつ性欲が先立ってる薫里。
Mとの別れはキスをしながらテレパシーで会話。
年下男との別れは「最後に一回だけ」をねだられる。
随所に盛り込まれる謎のベリーダンス。
年下男の前で何故か全裸でベリーダンスを踊り出す薫里。ドン引きしてる私なのに、それで興奮しちゃう年下男。
えーー!!!
何それ〜。
振られた年下男は朝の街中で両手広げて「光合成!!」と叫ぶ。笑。
で、最後のアレなんすか。
どうしてそうなる?
エンディングソングとベリーダンスが最後にもう一押しくる。
眩しいうなじが好き〜、と歌ってしまいそう。