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レディーファイター/詠春拳伝説のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.0
ブルース・リーが生涯唯一の師と仰いだ人物は、自らが学んだ詠春拳の達人イップ・マンだったのは有名な話である。詠春拳とは、少林寺の尼僧が詠春(ウィンチュン)という女性に伝授したカンフーである。本作は、中国武術史上最強の少林四侠女の1人厳 詠春の活躍を描いたカンフー映画の傑作。叔母と共に豆腐屋を営む詠春(ミシェル・ヨー)は、男たちが尻尾を巻いて逃げ出すほどの詠春拳の達人。ある日、美しい未亡人・艶娘(インリョン)(ホン・ヤン)を詠春は引き取ることになり、艶娘を狙っていた山賊の怒りを買ってしまう。だが、豆腐屋は艶娘目当ての客で、大繁盛する。そんな時、詠春の幼なじみパクト(ドニー・イェン)が詠春の豆腐屋に現れるが、艶娘のあだ名から艶娘を詠春と間違え、男装の詠春を艶娘の恋人と勘違いしてしまう。艶娘を狙う山賊のボスも、詠春を気に入ってしまう。詠春に化けた艶娘が山賊に誘拐され、詠春とパクトは山賊のボスに戦いを挑む。
ドニー・イェン主演のイップ・マン・シリーズ完結編「イップ・マン3」でアクション指導を担当するユアン・ウーピンが監督&アクション指導をしてるだけに、ミシェル・ヨーが繰り出す優美で華麗で力強い詠春拳アクションの数々(詠春と山賊の用心棒のテーブルに乗った豆腐を崩せば勝ちというテーブルを間に戦うバトル、馬上の詠春と猿拳の達人のバトルなど)、艶娘の色っぽい仕草にメロメロになる男性の鼻の下を伸ばしまくるだらしなさやなかなか男装の詠春を自分の意中の人と気づかないパクトの天然ぶりなどコミカルな味付け、いつもキメキメなドニーと違い男装の詠春を男と勘違いしたり美人の艶娘にメロメロになるけど詠春を一途に愛する天然で勇敢で可愛いドニー・イェンと凛々しいけど意中の人パクトに男性に間違えられ傷つく女心も可愛いミシェル・ヨーの魅力、艶娘が死んだ夫の葬式代を出すために身を売らなければならかったり男装で独身主義を貫く詠春が女のくせにと冷ややかに見られる当時の中国の男尊女卑的な状態を絡めて描いた傑作カンフー映画です。
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