ジーナ

キャッスル・フリークのジーナのレビュー・感想・評価

キャッスル・フリーク(1995年製作の映画)
3.9
とある夫人は巨大な城の地下に息子を監禁し、世間には死んだことにしていた。
夫人は息子を鎖で繋ぎ、鞭でしばくわけですが、夫人は突然息を引き取る。
そこへ相続の為にやってきた一家三人に監禁されていた息子が性欲を爆発させながら大暴れするというB級ホラー。

この映画は何と言っても主人公のダメ親父が愛しい。
鈍感で情けない奴ですし、とある事故のせいで息子を失い、娘は盲目になってしまった事から妻からも嫌われてるんですけど、そんな妻とやりたくてやりたくてしょうがないのに拒絶されてる所が凄く切ないw

猫好きには辛い場面もありますが、全体的に緊迫感が張り巡らされ、友達と一緒に笑いながらホラーを楽しみたい!って方には打ってつけ。
S・ゴードンの「死霊のしたたり」「ドールズ」「フロム・ビヨンド」よりはコメディ要素は抑えめですが、十分楽しめる。

それにエロチックな演出は相変わらず冴え渡っており、奇形人間と化かした息子がセックスのやり方を勘違いして凄惨な展開になるのはユーモアがありますねw

結局、この息子も可哀想な奴だから憎むに憎みきれないんだよぁ。
性教育ってほんと大事。
ある意味「キャリー」へのオマージュなのかもしれない。
ジーナ

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