LEE

フィストバトル/拳撃のLEEのレビュー・感想・評価

フィストバトル/拳撃(1971年製作の映画)
3.5
兄を探して三千里な一本
いつも以上に爽やかな一本だった


本作はタイを舞台にしていて必要以上に景観のカットが多く流れる
後にドラゴンへの道やスパルタンXなどに繋がっていく海外ロケムービーの礎となった一本なのかなと思ったり(続編の悪客は日本ロケだし
いつも以上に姜大衛なんかオシャレな感じがしたし、ビジュアル面でも気合を入れている気がした
そんな本作はムエタイの試合の八百長がお話の主軸なので、結構他の張徹映画に比べると死人も少なくて(ラスボス死なないし)爽やかな印象を覚える
なのでワンチュンはストーリー上も絵が血生臭くなってしまったという点でも本作においてはあまり必要はなかったかもなと感じた


アクションは姜大衛がカンフー、狄龍がムエタイと差別化されているのはよかった
でもみんな正直足技がそこまで得意ではないのが見ていて感じ取れたので、現地のムエタイが上手い人とかを入れた方がよりアクションにメリハリがついたのではないかも思った
あと無敗のムエタイチャンプより陳星が強かったり、建築士の姜大衛の技の殺傷力が高過ぎるなど無茶苦茶なパワーバランスは香港映画を見ているって感じがして良かった笑


当時のイケイケな姜大衛&狄龍を見たい方にはオススメの一本
続編もいつか見てみたいです
LEE

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