フォロワーさんのToineの感想文さんのレビューを拝読し、とても観たくなったので鑑賞しました!
とても良かったです!
今作は、1972年にロサンゼルス警察の証拠物件保管所が覆面の何者かによって襲撃され現金が強奪されるという事件が発生します。
これにより警官3人が死亡し、デニス・ミーチャム巡査が重症を負います。一命を取り留め、復帰したデニスは未だ未解決のこの事件を書籍化。
これがベストセラーとなり、警察と作家という二足のわらじで生活しています。
それから15年後、デニスは16歳の一人娘と二人で暮らしています。
最愛の妻の治療費に本の売り上げを充てた甲斐も空しく彼女はこの世から去ります。
刑事をしながらの執筆というスタンスは変えていないデニスですが中々ヒット作が生まれず借金もあります。
現在、潜入捜査官のデニスはある事件で犯人を追跡中、窮地に立たされます。
そこに突然現れたスーツにサングラスの男が彼の命を救い、「貸しだぜ」と手紙を残します。
身に覚えの無いデニスですが、ある日、その男に呼び出されます。
「実は君に本を書いて欲しい」
さらに男は「絶対にベストセラーになる」と豪語します。
デニスに書いて欲しいのは、ノンフィクション、つまり"実話"で、しかもデニス自身も瀕死の重症を負った、あの1972年の未解決事件の真相に迫る内容でした。
そして彼は続けます。
「俺はその事件の黒幕に雇われた殺し屋だと」
にわかに信じられないデニスでしたが、"殺し屋"の男クリーブと行動を共にする度、命を狙われ始め信じずにはいられなくなります。
果たして黒幕とは?
クリーブの話は真実なのか?
まず現役の刑事と作家を兼業している男と殺し屋がタッグを組んで真相を探る(本にする)という設定が斬新だなぁ。と思いました!
そして全編通して変!
殺し屋クリーブの行動が怪しい怪しい!
まぁ、殺し屋なので簡単に人は殺します。
で、平気で不法侵入するし、サラッと脅します。
なのでクリーブの話の真実は終盤になるまで明らかになりません。
デニス刑事もクリーブを「逮捕する」とは言いつつも、彼の行動を容認している部分があったりして思わず「マジか!?」と声が出てしまいました!
ラストもちょっと意外で驚きました!
今作の魅力は何と言ってもキャストの素晴らしさだと思います!
殺し屋クリーブを演じたジェームズ・ウッズのミステリアスっぷりは、あっぱれ!としか言いようがありませんでした!
虚な目つきと薄い唇。
蒼白い顔。
音も無く近づき、気がつけばそこに立っている。
女をナイフで脅すシーンは手に汗握りました!
デニスを演じたブライアン・デネヒーも良かったです!
一人娘を愛し、正義感に溢れた刑事。
老眼鏡をかけ机に向かう作家。
このコントラストが良かったです!
彼以外考えられないキャストだと思いました!
何から何まで斬新で、とても楽しく鑑賞しました!
80年代のアメリカが舞台のサスペンスは堪らないですね!
劇中で流れる打ち込みとシンセが織りなす独特のサウンドも"らしく"て最高でした!
最後に、こんな素敵な作品に出会う事が出来ました!
今作を鑑賞するきっかけを下さったToineの感想文さん、ありがとうございました!