このレビューはネタバレを含みます
ワイヤーアクション全盛期の名作。
黄飞鸿(ワンスアポンアタイムインチャイナ天地黎明)ほど李连杰(ジェットリー)の美しいアクションが見られるわけではないが、ストーリーが面白い。
コメディで笑わせながら、しっかり家族愛と歴史の史実を盛り込んでいる。
南派少林拳の黄飛鴻のちょい上の世代の、方世玉をジェットリーが演じているシリーズ1作目。
李连杰と 赵文卓の、新旧黄飞鸿役対決もカンフー映画ファンには嬉しい。
序盤でリレー対決するシーンで方世玉の弁髪が一直線になるが、ちょっと別の問題で笑ってしまう。本来は方世玉の弁髪が波打つ余裕がないくらいに走るスピードが速いという表現にしたいのだろうけど、一直線になっても、根本は上下に向きが揺れているので、物理的に速いことの表現にはなってないw
塀越しに方世玉と友人が話す場面で、瓦屋根がゴムのようにしなってるのがちょっと面白い。撮影セットの、見た目の質感はバッチリだけど、しなることによって贋物バレバレ。
雷府は見るからに悪い奴なんだけど、瀕死の奥さんを大切にする姿にぐっとくる。
雷府の奥さん小環(胡慧中/シベールフー)、なんか強いけど陰があり、なんかすごい色気を感じる。戦っている時の眉間に皺寄せて力んでる表情も素敵。
世玉の乗っていた木製の無骨な自転車、なんかおしゃれだった。
広州が舞台なんだろうけど、出演者たちの息が白くて寒そうなのは、演出の一部?それともロケが北方だったの?