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狙われた女子高生/スタッブ・イン・ザ・ダークのmimagordonのレビュー・感想・評価

3.0
「スランバー・パーティー」三部作ラストにして普通のスラッシャー・ホラーになってしまった...。1作目にあったフェミニズム要素も2作目にあったいい意味での悪ふざけもなく、お泊まり会の女子たちと何だかんだ入ってきた男子たちがドリルで殺されるだけのありがちな展開。前半、怪しい人物が何人か出てきて「犯人は誰だ?」と疑心暗鬼になる部分はけっこうよかったのだけど、犯人が明らかになってから一気にトーンダウン。犯人もこの手の映画に慣れてる人なら読めると思うけど、それでもまだ緊張感はあった。あとはパジャマ姿で逃げ回る女子高生を殺していくだけ。しかも無駄に抵抗するしおバカな動きをするのですぐ追い込まれてしまう。強烈なデジャヴ感...残念。

一応今回も監督と脚本は女性(それぞれ別の人)。やりたいことはわかるしドリルと男性性のメタファーなんかもあるのだけど、語り方が悪かったかな...ぎこちないというか。なので結局メッセージらしきものはなくなってしまっているのが「スランバー・パーティー」トリロジーとしては大きなマイナス点になってしまう。初めからB級と割りきればそんなに悪くはないのかも。
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