horahuki

ハロウィン5 ブギーマン逆襲のhorahukiのレビュー・感想・評価

3.0
4月12日公開『ハロウィン』に向けて♫

4の一年後を描くシリーズ5作目。前作ラストで大変なことになっちゃったジェイミーちゃんでしたが、サラッと軌道修正。下手したら殺人鬼交代か!?と思わせるようなぶっ飛び方だったのに、何事もなかったかのような始まり方で笑った。
というわけで今回もマイケルがジェイミーちゃんの命を狙ういつも通りのお話です。

前作のショックから失語症となってしまったジェイミーちゃんは、マイケルと心が繋がったようで存在を感知できる特殊能力を手に入れています。そして前作ラストの衝撃的事件のせいで「悪魔の子」と罵られるジェイミーちゃんがマジで可哀想…。ルーミスもマイケルを倒すという執念が暴走してしまい、「知ってることを話せ」と無理強いするもんだからついに泣いちゃうジェイミーちゃん…。

とはいえ同級生のビリーくんやお姉ちゃんのレイチェルとその友人ティナがジェイミーちゃんにめちゃくちゃ優しいのが救いですね。命にかえてもジェイミーちゃんを守ろうとするティナなんてマジで天使だし、パトカーをやり過ごしつつティナを助けに向かうビリーくんとジェイミーちゃんのキッズアドベンチャー的な要素も楽しかった。

2から定番化したマイケルのマスクを被って遊ぶクソ若者が今回も警官たちを掻き乱してくれるんだけど、前作ほど活かせてなくて残念だったし、納屋の中での一連の流れはテンポ悪く感じて逆効果だったような気がする。

そして今回はマイケルの見せ方が非常に残念。空間を隔てた彼方側に立ち、此方を凝視するというオカルトホラー的な恐怖演出が魅力のシリーズでしたが、今作では毎回微妙にマイケルが動いてしまう。手を動かしたり、体を揺らしたり…。ジッと此方を見てるからこそ怖さが生まれるのであって、これでは得体の知れないマイケルの魅力が損なわれ、ただの変質者的な矮小な存在になってしまったような印象を受けました。

霧が立ち込める暗い森の中で、マイケルが乗る車のハイビームに照らされながら逃げ続けるジェイミーちゃんのシーンは良かったし、「DIE!」を連呼しながらフルボッコにするルーミスお爺ちゃんは『13日の金曜日完結編』のトミーくんを思い出して笑えたんだけど、マイケルの腕のルーン文字とかトンガリ銀靴ハット男とか次作に受け継ぐ要素も多くて、そんなに面白くはなかったかな〜。
horahuki

horahuki