このレビューはネタバレを含みます
1/8文芸坐オールナイト3本目。
最初のシーンで、自宅の壁にかけられた古い写真の家に女の子が写っていて、もう一度見るといなくなっていて…からの、主人公が今度引っ越す家がその写真の家と全く同じ!という演出が好き。
ベビーシッターがマネキンと似ている?みたいな演出があったから、ベビーシッターが生き霊なのかと思ったけど(登場の仕方もいきなりだったし)首をもぎとられて殺されてしまうというところから、そういう設定ではなかったのか。
でも不動産屋の女性が殺されたあと血の処理してたからやっぱりベビーシッターはそっち側だと思ったんだけどなあ。
なんであんなにいろいろあったのに、とりあえずホテルに住むとか、地下は入れないように板を打って塞いでおくとかしないんだ!!
あの地下にいたコウモリ?にお父さんが襲われるシーンがこわすぎる。とくにリビングに出た後。どうやって撮ってるんだろう?
ほかのひとのレビューを見て思ったんだけど、1本目から3本目まですべて、かつて生きていた人の怨念、みたいなのがテーマにあって、たとえば東京で賃貸で一人暮らしをしてる人は多いけれど、ひとたび引っ越して自分の暮らしを始めてしまえば、かつての住人に思いを馳せることなんてなくて、ひとたび通りの店が変われば、昔あった店のことは記憶から薄れてしまって…みたいなことはよくある。そういうもう気配しか残ってない、今を生きていればぜんぜん感じられない土地の歴史、建物の歴史があるんだよなあと思った。戦時中なんて今わたしたちが暮らしているところでそれこそ人が死んだりしていてもおかしくなくて。ヨーロッパなんかは100年を超える建物なんて平気であるから特にそうなんだろう。
そう考えると、そういう怨念があって蘇ってしまった霊をばこすこ撃ったり刺したりして動かなくさせていいんだろうか…とすこし思うw 余計恨みそう。