tristana

墓地裏の家のtristanaのレビュー・感想・評価

墓地裏の家(1981年製作の映画)
5.0
不動産屋にも憎まれるフロイトシュタイン博士のバックグラウンド情報一切なし、ビジュアルだけで説明。男の顔は履歴書。噛みついたコウモリお構いなしに振りまわしてボブの顔に血がビチャって飛ぶところでフルチの徹底的に見せていくマニフェスト。心臓刺して終わりかと思えば喉もブスリ、リンパ液みたいな黄色いのも出てきてタイミング細かい噴水芸。シッターの首三回切り込みいれて前に折れるところも。お父さんが博士の腹に刺したナイフを引っこ抜くと勢いよく噴き出す大量のドブみたいな血に蛆虫、ア〜ッ汚ない。ビジュアル以外でもドア開けて!開かない!くだりとかも嫌がらせみたいに長い、でも必要だから撮ってるだけとフルチ。話はほとんどないのに最後は霧の中を歩く子どもたちメルヘン素敵なエンディング、駄目押しで引用もつけちゃおう。地下室の闇に浮かぶ二つの眼、ここが?ほんとに?しつこいってのがまた素晴らしい。麗しき謎バランス。
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