戦後日本と親不孝。貧困のなかでの親子関係は、親にとっても子にとっても呪いにしかならない、という話として説得的である。
姉ちゃんがすごく性悪なモダンガールでよかった(白のタートルネックもギャップがあっ…
救いがないな〜
戦争で夫を亡くして闇米を売りながら子供2人を育ててた母がそれでも立ち行かなくなって熱海で女中して稼ぐことになるんだけど
叔父叔母に預けられた子供2人はいじめられて、熱海で水商売して…
胸にのしかかってくるこの感じはアーサー・ミラー観たときと同じや…時代に、社会に命がすり潰される
明るい昼間、闇市の摘発から逃げまどった記憶
母親の惨めさとうっとうしさのあいだで苦しくなる。流しと板前…
神話を失った日本社会の狼狽と動揺の克明な記録。
戦後社会の他者性が家族という共同体にも侵食して蝕んでいく、誰もが個人主義化した社会をあまりにもクールな視点で捉えていて、人間性が乏しいとすら感じる絶対…
【天才は相反するものをスマートに融合させる】
自己主張を聞くために映画を観てるんじゃない。自分の意見は自分で決めたい。
社会派と呼ばれる映画をみると、よく感じる。
奇妙な映画だ。
痛烈に社…
「日本の悲劇」だなんて随分大袈裟なタイトルだと思って見たら やっぱり日本の悲劇だった。
何が悲劇なのかと言うと 母が子のためを思ってした事が子のためになってなかったと感じる事。
登場人物 皆が少…
春子の、今の時代では所謂「子離れできない母親」というべき諄いセリフが脳裏にまとわりついて離れない。
今の時代なら人はそれぞれの人生があり、親も子供に頼るのではなく、自立させてそのうえで自分自身の…
【1953年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
感傷的な作風で知られた木下恵介監督が極めてドライなタッチで戦後日本を描いた作品。
とてつもなく辛く厳しく哀しい傑作。木下恵介って特に特徴的な演出…
まさしく日本の悲劇。
戦中戦後の混乱の世の中を必死に、今の僕たちには想像もつかないくらいに必死に生きた母と、戦後の新しい秩序と価値観の中で衝突する母と子。
母がどれだけ苦労して育ててきたかを訴えても…