戦後直後の日本の傷跡と再生していく様が半分ドキュメンタリーのように展開され飽きさせない。不条理に擦れたように写る子ども達の利己的な行動はどんな時代でも共通な親子関係とも写る。桂木洋子がシャンとして美…
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母親の気持ちにどっぷり感情移入して辛かった。
子どもたちはそれぞれ、母親には想像ができないほどの苦しみを味わってきたのだろう。けれど、その苦しみを母親と同一視して、憎むことが正しいのだろうか?「…
とにかく綺麗事では済まされない映画だ。
戦後間もなく、母と子(姉弟)が歩む、それぞれの人生。母(望月優子)は可愛い子供二人に近付こうとすればするほど、子はそれを鬱陶しく思い、母との距離を取ろうとす…
冒頭から戦後混乱期のニュース断片が吹き荒れて陰鬱な話が始まって面喰らうが、期待以上の面白さ。楠田浩之のドリー撮影が全編冴えてわたってる(特に墓地や駅ホームのシーン)上に、望月優子は不憫だが感情を失く…
>>続きを読むこの映画が嫌なのは、単純に母親と子供のどちらかを悪者にはできない点だ。
母親目線で見ると息子たちは恩知らずの極みだが、子供目線で見るとそれなりに母親を嫌悪する理由がある。
後ろ指をさされたり暴力を振…
戦争未亡人の母親は子のために一生懸命働いたものの、息子は養子に、娘は家出してしまい、辿り着いた母親の数奇な運命を描く。
挿入される戦後の事件だけでなく、この母子もまた戦争の爪痕であり、「日本の悲劇」…
今までの価値観が覆された敗戦国、日本。戦後のどさくさに紛れ地を這いながら日本人は自分が生きるために土地や食べ物や欲望を貪りあうしかなかった。どうにか子供だけは這い上がらせる為には全てを捧げる親の生き…
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