日本の悲劇に投稿された感想・評価 - 6ページ目

『日本の悲劇』に投稿された感想・評価

登場するすべての人間たちに血が通っていて、それぞれに歴史があって生活がある。当たり前のことだけど、それをここまでつぶさに映画で描いたことに感嘆。この作品に関しては、モブ、という存在がない。

自身の…

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砂場

砂場の感想・評価

4.5

貧困が引き起こす悲劇、温厚そうな(イメージ)木下恵介の激しい思いを感じる!

ニュース映像から始まる。東京裁判、敗戦、戦後8年、政治の貧困、生活不安、心中の新聞報道。
ナレーション「日本人のすべてが…

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タイトルの古めかしいロゴを見ながら懐かしいような不思議な気持ちがした。
ここに映っている人はほぼ死んでいるのだと思うと不思議な気持ちがした。
可憐な姿で登場する桂木洋子も、老いた末に既に他界している…

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ドランもびっくりするだろうあまりの息子の鬼畜っぷりに半ば引いてしまったが、これも現実であったのだろう。キネ旬の邦画ランキングで上位に入るほどの傑作である。木下惠介を知る作品としてはあまり相応しくなか…

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yyy

yyyの感想・評価

3.5

ほんとに、日本の悲劇だった。
53年に、53年を描いている!

悲しいかな子供目線も、母親目線もどちらもやや分かってしまうし、戦後の混乱でこじれた糸は戻らないだろうし、このようなお話は本当にごまんと…

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efn

efnの感想・評価

3.7

 正確には家父長制に殉じた戦前派の母と自由と富を手に入れた子の断絶の物語なのだが、これをプロレタリアではなく戦争に振り回されたブルジョアの悲劇として捉えてしまうのが木下恵介の限界であり、品の良さなの…

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monaminami

monaminamiの感想・評価

5.0

なんとも、まぁ悲劇。
戦後に子のためだけに頑張ってきた母ちゃんと、そんな母ちゃんの愛し方とは別に厳しさの中で生き抜こうとしていくアプレの子たちそれぞれの苦しみ。生きてくって大変だし、私絶対この時代に…

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otom

otomの感想・評価

5.0

戦後の物騒な感じから始まり、もがく程に負のスパイラルにはまる。子供を食わせる為にはあらゆる事をしなくてはいけないし、親を恥に思う子供の方は人生の軌道修正するには非情もやむなしと、母子双方が時代に狂わ…

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【木下惠介特集⑤ フラッシュバックは無音で突然に】

木下監督としては『二十四の瞳』と並んでキャリアの両極に位置する作品だと思う。

戦争未亡人(望月優子)が終戦後、闇屋や水商売に身を落としながらも…

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三人の親子の現在のものがたりに、彼の回想シーン(まったくの無音のシーンさえある)や戦後復興期の政治的・社会的ドキュメンタリー映像が挿入される、実験的な構成。
「ある場面」以外は徹底的にBGMを排し…

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