似太郎

くちづけの似太郎のレビュー・感想・評価

くちづけ(1957年製作の映画)
4.4
【増村のデビュー作はエモいよ😉】

瑞々しい作風の増村保造のデビュー作。同時期のヌーヴェルヴァーグ作品に負けないリリシズムを其処彼処に感じる社会派青春映画。

お互いに抑圧された身である主人公の川口浩と野添ひとみの純愛描写には胸がキュンキュンする。後半のキス・シーンがちょっと青臭くて恥ずかしいのだが。(^_^;)

主人公のセレブな母親から金💰を借りて薄幸なヒロインを救おうとする熱血正義漢の川口浩が、同時期のスター石原裕次郎とは違った意味で魅力的である。

駆け出し時代の増村保造は、初期のトリュフォーみたいな清涼感があり魅力的だった。とても『清作の妻』の監督とは思えない、後年のドロドロさが皆無。🤔
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