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原潜ポラリスSOSのTADANOINAKAMONOのレビュー・感想・評価

原潜ポラリスSOS(1971年製作の映画)
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ハデな邦題ですが、いたって地味な作品です。
原題は『Madame SIN』。
マダム・シン、すなわちスイーツのお話です。

ウソです。(笑)


大女優ベティ・デイヴィスが悪女マダム・シンを貫禄いっぱいで演じておられます。


スパイをやめた主人公が何者かに拉致され、気がつくとそこは見知らぬ場所だったというまるで英国製TVドラマの傑作『プリズナーNo.6』のような出だし。


そして、その主人公役がTVドラマ『スパイのライセンス』や映画『ピンクの豹』のロバート・ワグナー。


原子力潜水艦を狙う悪女マダム・シンは彼を利用するために拉致したのでした。


潜水艦が狙われるスパイ物というと、きっとハデなアクションが展開する内容を想像いたしますが、そんなシーンはまるでありません。


じつに地味です。


これは邦題が良くないな。


共演は『レイダース/失われた聖櫃(アーク)』のデンホルム・エリオット。

あの映画で学生たち相手の講義のあと、主人公に会いに来るジョーンズ博士の友人役の人。


そして、英国TVドラマ『特捜班C.I.5.』のジョージ・コーレイ部長役で出演したゴードン・ジャクソン。

この人は映画『大脱走』では参謀マクドナルド中尉役でした。

ちなみにマンガ家の士郎正宗先生の『攻殻機動隊』は『特捜班C.I.5』が元ネタといわれており、荒巻部長のモデルといえる役者さんです。


さらにジェリー・アンダーソンの英国SF-TVドラマ『スペース1999』の変身宇宙人マヤのカテリーネ・シェル❗


それと、Filmarks アプリの情報には記載がありませんが『ピンク・パンサー』シリーズのクルーゾー警部の召し使いケイトーで有名なバート・クオーク。


マット・デイモンさんやトム・クルーズさんたちの昨今のスパイ物を見なれた人たちには恐ろしく退屈なシロモノといえるでありましょう。

Madame SIN予告篇

https://youtu.be/xhzBmAbJBn8
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