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血まみれギャングママのKHのレビュー・感想・評価

血まみれギャングママ(1970年製作の映画)
3.5
アメリカンニューシネマでした。鑑賞中に「明日に向かって撃て」(1969年)や「俺たちに明日はない」(1967年)などの映画が連想させられる。内容は尋常じゃない。父親の目の前で兄弟から近親相姦されるというとんでもないシーンに始まり、親になってからは溺愛する息子たちを交代で近親相姦してる(そういうシーンはないけどセリフからわかる)という完全に壊れた母親が主人公。

私の場合、傑作「ポセイドンアドベンチャー」や「狩人の夜」でのシェリーウィンタースを見たのが先だったので、このキャラには驚きだけどこれまた演技がハマってるので名女優だなと感銘。

このジャケットが魅力的。息子たちを背景に天を見上げて葉巻くわえてマシンガンを構えてる、息子たちのためだったら天の神でさえも立ちはだかってマシンガンをぶっ放せるぞと言わんばかりに。

まだロバートデニーロが売れてない頃でポスターに名前が出てない。しかし、DVDのキャスト紹介では主役を差し置いて一番最初に紹介されとる。タイトルからもわかるけど主役はママ(シェリーウィンタース)だよ・・・

実話に基づく物語とのことだけど、興味深いのは「みんなのシネマレビュー」というサイト(http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=22931)に投稿してた人の話。それによるとどうもこれは実話ではないらしいとのこと。実はFBIがでっちあげた話との説がある点。他にこの点について書かれてるサイトを見つけてないのでよくわからんが・・・

とにかく、映画は楽しめました。
このママは「マンチュリアンキャンディデイト」・「クライシスオブアメリカ」のママと中味一緒だね・・・
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