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リュミエールと仲間たちのsonozyのレビュー・感想・評価

リュミエールと仲間たち(1995年製作の映画)
3.5
リュミエール兄弟が映画を発明した1895年から100年。
オリジナルの手回し式「シネマトグラフ(リュミエール・カメラ)」を使って40人の名だたる監督が52秒の短篇を撮影したドキュメンタリー。

●最大52秒(専用フィルムの最長)
●同時録音不可
●撮影は3テイクまで
という条件で製作。

監督のみなさん、シネマトグラフと感動の対面をしつつ、本当に箱なんだ!52秒はさすがに短すぎる!..などの反応も面白い。

・なぜ映画を撮る?
・映画は終わる?
といった質問も投げられますが、答えるまで時間かかる人、すらすら答える人、誤魔化す人..など、監督それぞれ。

●ルミエール兄妹の有名な『ラ・シオタ駅への列車の到着』を現代で再現したパトリス・ルコント。
●公園に設置してある体重計に乗ろうとする少女をどかして使う大人たちをコミカルに描いたクロード・ミレール。
●万里の長城で男女のアクション(昔→現代)を捉えたチャン・イーモウ。
●ベルイマン作品を支えた撮影監督スヴェン・ニクヴィストを被写体にしたリヴ・ウルマン。
●抱擁しキスする男女を、創成期から最新式までのカメラを構えたカメラマンが撮影しながら通過していくクロード・ルルーシュ。
●52秒でもしっかりリンチしてるデヴィッド・リンチ。
あたりが印象的。

日本からは吉田喜重監督が参加してますが、内容は今ひとつ。。

他にも、ジャック・リヴェット、ミヒャエル・ハネケ、ヴィム・ヴェンダース、アッバス・キアロスタミ、スパイク・リー、ピーター・グリーナウェイ、テオ・アンゲロプロス…etc
ただ、全体的には、52秒という制限の中で製作されたリュミエール兄弟の作品の方が面白かった気もします。やはり「映画の父」にはかなわない?笑
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