真世紀

スー・チー in ミスター・パーフェクトの真世紀のレビュー・感想・評価

3.9
麗しのスー・チー演じる香港警察婦警グレースはモデルの友人ジョーイ(イザベル・チャン)のCM撮影の仕事のお供でマレーシアのリゾート地へ。

だが、その仕事の金主(ラム・シュー)は実は武器密輸組織の一員。現地でグレースは夢に出てきた白いジャケット姿の男似のアレックス(アンディ・オン)に一目惚れするが、実は彼氏、組織を追うエージェントで、グレースに近づいたのもミサイル探知機密輸を追っての監視活動の一環だった…。

パッケージなどはアクション作のようだが、かなりコメディ色が強い。

奥さんの尻に敷かれながらも取引の合間に浮気の機会を探るラム・シュー、情報屋気取りでグレースにつきまとうコソ泥にチャップマン・トゥー、アレックスの同僚で上司風を吹かすが無能なエージェントにホイ・シウホンと香港映画馴染みの顔がコミカルに脇を固める。

そして兵器密売の取引相手のボス役にサイモン・ヤム!

パステルカラーのスーツに身を包み、部下への指示など何かというと指を鳴らし、登場するや否や格闘シーンでも情婦ともどもステップを踏んでみせるキザ男ぶり。でもそれがまた似合っちゃうのがサイモン・ヤムならではであります。

スー・チー、水上チェイスなど見せ場はあれど、クライマックスはアンディ・オン対サイモン・ヤムと情婦のペアの一戦で、スー・チーはその間、画面に出てこなかったりする(爆)。

対決、バイクと車のチェイスから肉弾戦へと戦いの合間にもコミカルな要素が組み込まれ、香港アクションらしい楽しさ。全体的にゆるいっちゃあ、ゆるいんだけど気楽に観ていると頬がゆるむ。自分は好きです。

ジョニー・トゥ製作総指揮。監督・脚本リンゴ・ラム。
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