桔梗F

地獄の逃避行の桔梗Fのレビュー・感想・評価

地獄の逃避行(1973年製作の映画)
4.0
テレンス・マリック監督長編デビュー作

15歳のホリー(シシー・スペイセク)に恋したキット(マーティン・シーン)は、ホリーの父親を殺してしまい、ホリーと二人であてのない逃避行を…

実際の事件を元にした、
殺戮駆け落ちwith.JC?映画(;゜∇゜)

近年のテレンス・マリック映画とは作風がまるで違うため、「シンレッドライン」や「ツリーなんちゃら」辺りからファンになった人には評判はそんなよくないけど、アメリカンニューシネマの名作(;゜∇゜)

というよりカルト映画

当然?ながらタランティーノ監督が超大好きな映画で、これがなければ、
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」や「トゥルー・ロマンス」は生まれなかったでしょう(;゜゜)たぶんね(;´_ゝ`)

まあナチュラルボーンなんちゃらも、こちらと同じ「スタークウェザー事件」を元にしてるんですが、ナチュラルはほぼ完全フィクションで、本作は事件をけっこう忠実に再現してるとこがポイント。

本作の特徴は、行く先々で人を殺しながら逃げる二人なんですが、テレンス流の映像美と音楽、カメラワークが美しく、極悪感がなったくない(苦笑)

とにかく荒野が、夕陽が、火事が、すべて美しいのである!
今と作風は違えど、映像センスや雰囲気はやはりテレンス風味!

あらすじもラストも、ほぼ史実通りなので、不必要なエンタメ要素もなく、テレンス映画が苦手な方には、淡々としすぎて苦痛かも(;´_ゝ`)

主演は、当時33才くらいのマーティン・シーンが19才のキット役(苦笑)
当時25才くらいのシシー・スペイセクが15才のヒロイン役(苦笑)

シシー・スペイセクは次の主演作「キャリー」でも年不相応ですねえ( ;∀;)

この頃から、マーティンは超イケメンだけど、シシー・スペイセクはあんまかわいくない(。´Д⊂)
シシーと駆け落ちしたくない(。´Д⊂)

ストーリーを追うというより、主演のやり取り、なぜか美しい殺人逃避行、凄腕のマーティンの射撃テクニックを楽しむ映画です(*´-`)
タランティーノが絶賛!なので、一般受けする内容ではありません(;´_ゝ`)

ただ、タランティーノ監督のルーツを探ったり、テレンス・マリック監督作を追いかけてたら、必ずこの映画に当たる思うので知識としてどうぞ(*^^*)

ちなみに、超余談ですが…
ランニングタイム26分ころ、シシー・スペイセクが窓の外を見ると、消火栓の近くで男の子二人が遊んでいます。

実は…
その二人の子役は配役にクレジットされてませんが、
エミリオ・エステベス(当時11才?)とチャーリー・シーン(当時8才?)です(゜ロ゜;

↑これマメな
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