白人のクリス(パトリック・ウィルソン)と黒人のリサ(ケリー・ワシントン)は異人種同士の新婚カップル。彼らは念願のマイホームをロサンゼルス郊外の住宅地「レイクビュー・テラス」に購入する。しかし、隣に住んでいるロサンゼルス死刑市警の黒人警官エイベル(サミュエル・Ｌ・ジャクソン)は極端に白人を嫌っており、異人種同士で結婚した彼らに対して執拗な嫌がらせを始める。恐怖を感じたクリスとリサは市警察に助けを求めるも、エイベルは警官という立場を利用して追求を逃れてしまうのだった。やがて彼の嫌がらせは二人の命までも脅かす。
いわゆる「恐ろしい隣人もの」サスペンス映画。
隣人でごつい黒人警官エイベルから最初は「歓迎するよ」とクリスに言うけど、自分の子供にはクリスの家に遊びに行かないように言い、クリスの家の寝室を照らすエイベルの家の防犯ライトが眩く光過ぎて、クリス夫婦が眠れない。
わざと深夜にエイベルの家で警官同士でバカ騒ぎしてクリス夫婦を怒らせたりするなど、エイベルの粘着してくる嫌がらせにクリス夫婦が精神的に追い詰められていく。
クリスの妻リサの父親が白人である自分を歓迎してくれないこと、リサの予期せぬ妊娠などが重なり、クリスとリサの夫婦仲がギクシャクしていく展開が、ご近所トラブルのあるあるでリアルな怖さがある。
後半で何故エイベルが、クリスに嫌がらせするのか理由が明らかになるが、完全に八つ当たりや経済的格差のあるクリスに対する嫉妬もあるのが、怖い。
サミュエル・Ｌ・ジャクソンの鬼気迫る悪役ぶりが印象的な隣人サスペンス映画。
