まりぃくりすてぃ

ザ・ライド ハワイアン・ビーチ・ストーリーのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

3.8
エノシ・マリ「ハワイにて、ワイプアウトで溺れて息ふきかえすまでの間にタイムスリップ、2002年の高慢なカリフォルニアの史上最年少世界チャンピオンが1911年へ行っちゃって、近代サーフィンの偉い偉ぁい創始者のハワイ人デューク・カハナモクと出会っちゃう! バディー物でロマンスあり。最後は戻って謙虚マンへとちょい脱皮」

クジュウ・クリ「説明ありがと。サーフィンでタイムスリップなら、夏派モテしそうな映画だね♪」
エノシ・マリ「カハナモクさんはもちろん実在の偉人で、現地人キャストたちのポリネシアンな顔面力とマッスルもなかなか濃印象だったよ。バディー物としては、砂浜で蟹と戯れるベタなほたほたシーンなんかも高ポイント」
クジュウ・クリ「ハワイの人たちの濃さと表情、よかったんだね。主役の人は?」
エノシ・マリ「彼は、無難な白人ってかんじだったけど、ほんの端役のエクセルプロのライバルたちが、イケてた。特にジョー・キミアラ役(Ane Amaru)すき。すっかりな白人さんよりも、ああいう日本にもいそうなのがあたしの好み。端役として最初と最後の現代シークエンスにしか登場してこないのがもったいないぐらいカッコよかった」
クジュウ・クリ「波乗りシーンは?」
エノシ・マリ「文句ない。第一、ジャーフルにもリーシュにも頼らずに裸に近い軽装で乗ってる自体、見ててキモチいいんだよ」
クジュウ・クリ「“うちらの夏” って思えるの、いいよね♪」
エノシ・マリ「……でもね、サーフィン以外のけっこうセンシティブな要素、うーん、……ケータイや自動車やテレビや飛行機がない1911年に来ちゃって、そこらへんのギャップに主人公が微リアクションすることはするんだけど、『ねえねえ、あと数年で世界大戦が来るよ!』『そのあとにはパールハーバーなんだよ!』とか現地人たちに真剣に教えてあげたくてワサワサする、ってのが自然のはずなのに、主人公は何ぁ~んにも言わず思わず考えずに夢見るみたく目先の波乗りと友情と恋に飛ばしていくばかり。ほんと、呑気げに」
クジュウ・クリ「監督・脚本は、クロサワっていう日系人?」
エノシ・マリ「詳しく知らないけど、、、そのへんのガチさのなさが、いつの時代に観たとしても旬バランスじゃないでしょ。キホン楽しいんだけども、ゆるシャレだけで進んじゃってる昔シークエンスだったから、『結局、タイムスリップじゃなくて臨死体験の幻覚にすぎなくない?』って思っちゃった」

クジュウ・クリ「じゃあ、娯楽映画としてどうだった?」
エノシ・マリ「うん、まあ素直には、夏のお泊まりデート用で嬉しかった♡」
クジュウ・クリ「二、三人の宅飲み女子会用にもよさそうね。サマーワンピ勢ぞろいとかでね。マリのお泊まりって、どこイメージ?」
エノシ・マリ「そりゃ、サーフポイント近くじゃなきゃね。かんぽ前とか」
クジュウ・クリ「あそこ、ホテル名変わったよね」
エノシ・マリ「ホテル変わってもポイントの呼び名は、旭ローカルが決めたまんま今後も同じっしょ。ルビーもそうじゃん」
クジュウ・クリ「あんた、コロナでもう三年もプール行ってないなら、パドル力弱ってない? それと、<海を取るかイベントネイルを取るか> 問題もなくない?」
エノシ・マリ「うん、まあ、遊んでばかりもいられないしね。とりま、今月やっとスイッチオンしたからには、何回かは千葉行きます。お日様に気をつけつつ」
クジュウ・クリ「スイッチといえばさ、アップリンクの行き帰りにB2じゃなくB1トイレ入ると、ついつい香水スイッチいっぱい押して楽しんじゃうよね♪」
エノシ・マリ「アップリンクか。クラフトコーラもいいけど、やっぱ向かいのカフェロシアの塩キャラメルのラトビア産ウォッカに取り憑かれるのが絶対トレンドだよね~」
クジュウ・クリ「あのへんの路上でさ、『武蔵野市には海がありませんが…』ばっかり去年から市がアナウンスしてない? ああ言われるとむしょうに吉祥寺にも海が欲しくなるよね。まあ、吉祥寺サーキットがあるからいいか」
エノシ・マリ「えー、そんな趣味?」
クジュウ・クリ「ナイナイ冗談。そのそばのさー、スタバのメロンの、いつ行っても品切れで溜め息しちゃったよね。どのみちもうないけど」
エノシ・マリ「代わりにコピス1Fでレモネード飲めばいいじゃん」
クジュウ・クリ「うん。レモネードのグラスって、何でビン型なんだろ?」
エノシ・マリ「さあ……」
クジュウ・クリ「で、PARCO界隈の<海ない>問題はどうする?」
エノシ・マリ「こうしよ。資金20億円ぐらい貯めて、吉祥寺に屋内大サーフィン練習場を造る!! オールシーズン対応。本物の塩水を使う♡」
クジュウ・クリ「メロウからブルーバードまで12段階ぐらいまで、波向きもボタン一つでか」
エノシ・マリ「キラーウェイヴまで13段階ね♡ お客はみんな死亡保険に入ってから来てね。貸し切りもご相談に応じます」
クジュウ・クリ「その案、最高だね。で、用地がないんだけど……」
エノシ・マリ「あー、池つぶせばいいよ♡」