Toineの感想文

ヘルマザー/鮮血の愛のToineの感想文のレビュー・感想・評価

ヘルマザー/鮮血の愛(1987年製作の映画)
3.8
【メンヘラお母様は無敵なのです】
歪んだ愛を家族にぶつける母親が出てくるホラーが大好物です♬
そんな素敵なコンセプトのキチガ○コメディ映画でした。
好(ハオ)♡♡

個人的に良作B級映画だと思うのですがレビュー数が少なくて寂しいです。

DVDで鑑賞したにも関わらず画質が鬼汚いのとか、主人公の(育ての?)お母様が海辺で身の上話してる時の演技の白々しさとか、劇伴にパッヘルベルのカノンをチョイスするセンスとか(何で今この状況にロココの風味をぶち込むの?という気持ちになったw)、長すぎるスローモーションとか、頸動脈切ったのに血が吹き出ない演出の甘さとか。
いちいち突っ込み入れながら観ちゃったし笑えて最高に好みでした😂

アーリーンお母様邸で働く金髪メイドのクリスタルさんが良いキャラしててお気に入りです。
さり気ないおっぱいポロリもあるし(画質が悪すぎて下着を着けているのかポロリしてるのか観えにくかったのでかなり目を凝らしました。
ちゃんとポロリしてました。)
B級作品には欠かせない人物だと思います♬
ちなみにアーリーンお母様のポロリシーンもございます。

そして何と言っても後半のアーリーンお母様の暴れ発狂っぷりが最高に楽しかったー!!
お母様に主導権を握られっぱなしで身体を鍛えた意味が無いマッチョな息子w哀れww

ラスト20分で突如始まる画面二分割撮りでのマッチョ息子ご両親との攻防w
アーリーンお母様の俊敏すぎる動きw
ナイフ片手に中腰で走るカットに爆笑🤣🤣
忍者(くのいち?)の素質あると思ったww

スティーヴン・キングの小説「ミザリー」みのある展開ですが小説の発表と同じ1987年の映画なのですね。
ロブ・ライナー監督によるあの有名な同名映画化が1990年なのでこちらの映画が頭のおかしい熟女ものの先駆け的な作品なのですね。
たいへん勉強になりました。
しかしラストカットは「キャリー」のオマージュを感じたのでやはりキング先生の小説に影響されているのかも?

それと個人的には尺の長さが気になりました。
約105分の内、最初の40分間くらいはダレてます。
後半からのアーリーンお母様の怒涛の発狂シーンは本当におすすめできて必見なので前半を上手く削って70〜80分台にまとめられたらもっと観やすかったかもって思いました。