のすけ

グリズリーマンののすけのレビュー・感想・評価

グリズリーマン(2005年製作の映画)
3.0
グリズリーマンと呼ばれた実在した人物ティモシー・トレッドウェルの生涯を描いたドキュメンタリー作品。

10年以上に渡り毎年熊ときつねと一緒に過ごしたティモシー。毎日熊のすぐそばにテントを張って生活し、映像を見る限り野生の熊の目の前まで行き撮影している。

最後はまあそうなるのだが、その音声までは流されない。
YouTubeでその音声を確認すると痛々しい。あれだけ熊を愛し友達と思っていた人から発せられる最期の言葉は、我々普通の人々が熊に襲われた時と同じであろう反応と断末魔の叫びだった。なんか複雑な気持ちになる。
人間社会に馴染めず絶望し、麻薬やアルコール依存になりどん底から抜け出せなくなったティモシーを救ったのが熊との生活だった。彼は自分自身を救うためにこの生活を選んだのだろう。

しかしやっていることはユーチューバーと一緒とも言える為、世間からの批判は分かるし、実際に命を落としたことに対して無謀すぎたという声があるのも当然。
でも、きっとティモシーにはそれしか生きていく方法がなかったのかもしれない。
そして、絶望した社会に自身の存在意義を示し、何か特別な存在になろうとしたのではないだろうか。

今日本国内でも熊被害が多発中!熊は顔や頭を狙ってくるらしいので恐ろしい。被害者の写真を見たことがあるが、顔や頭部の皮が剥がされ目玉は飛び出しホラー映画さながらのグロさになる。あれを見てしまうと怖くて山に行けなくなる‥
熊‥怖い‥