囚人13号

ウエスタンヒーローズ/西部劇名場面集の囚人13号のレビュー・感想・評価

3.3
タイトル通りウエスタンヒーローの勇姿を集めたものだが、ほぼナレーション無しで本当に映画のシーンが列挙されているだけだった。

キャストに名を連ねるイーストウッドやブロンソンはもとより、リタ・ヘイワースやロバート・ミッチャム、ミッキー・ルーニーも出演しているが脇役時代を一瞬振り返るのみ、しかしこれでクレジットの名前が上位なんだからちょっと騙された気分にもなる。

もちろん本作を観ないと自分はその存在も知らずに死んでいただろう作品も確実にいくつかあった。
そもそも『荒野の決闘』や『OK牧場の決斗』に触れないでスリム・ピケンズやウィリアム・ボイドといった人たちの映画を積極的に取り入れる姿勢は極めてユニークで、盛り上がりには欠けるがやはり未知の世界を知るという心掛けで一度は観ておくべきかも。


※以下本作で紹介されている映画(アルファベットは完全に独断の知名度【A>B>C】。)

・『西部の急襲』1954・B
・『フロンティア・マーシャル』1939・A
・『西部の顔役』1942・A
・『拳銃王』1949・A
・『決闘!ブーツヒル』1958・C
・『ダコタ高原』1945・B
・『Old Overland Trail』1953・C
・『地獄の分かれ道』1956・C
・『暗黒の命令』1940・B
・『女傑ベル・スター』1941・B
・『拳銃稼業』1955・C
・『Ambush at Cimarron Pass』1958・B
・『大砂塵』1954・A
・『襲われた町』1954・C
・『烙印なき男』1956・B
・『Beyond the Last Frontier』1943・C
・『Secret of the Wasteland』1941・C
・『真昼の決闘』1952・A
・『モホークの太鼓』1939・A
・『リオ・グランデの砦』1950・A
・『Home on the Range』1946・C
・『Hit the Saddle』1937・B
・『Young Buffalo Bill』1940・B
・『ユタから来た男』1934・B
・『硝煙の新天地』1943・B
・『西部の王者』 1944・A

(しかし当時の人は、例えば日本未公開に終わった『牛泥棒』より『地獄の分かれ道』の方が懐かしく思え、恐らく『拳銃稼業』も知っているのではないか。)
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