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大女侠のYOUのレビュー・感想・評価

大女侠(1968年製作の映画)
3.3
チャン・チェが監督・脚本を務めた1968年公開の武侠映画。
キン・フーが監督した『大酔侠』でチェン・ペイペイが演じた主人公”金燕子”が再び登場している事から、本作は『大酔侠』の続編として位置付けられてもいます。そして脇を固めるのは、当時飛ぶ鳥を落とす勢いのジミー・ウォングと、本作をきっかけに以降ショウ・ブラザーズ作品には欠かせない存在となるロー・リエ。本作はこの三者の師弟や恋敵などの関係がサスペンスフルに展開されていきます。正直『大酔侠』の男前なチェンに魅了された自分にとっては、今回の繊細で女々しいチェンはかなり物足りない感じがしますね。あと単に「姉弟子に会いたかった」って動機だけであそこまでやるジミー・ウォングにはいくらなんでも感情移入し難いです。ただ本作は途中から完全にジミー・ウォング主演映画になっていますし、クライマックスの大惨劇ではかなりハラハラさせられました。大の字でぐるぐる〜。

序盤で語られる今回の本筋に興味をそそられた分、中盤以降の物足りなさや縮小気味のスケールには少しガッカリしました。ただ残虐描写は前作以上でしたし、敵軍団のとある愚行とその極悪非道ぶりは非常にショッキングです。ただそろそろちゃんとチェン・ペイペイだけで1本観せてくれよ。





























































































ロー・リエさんよ、ジミーにカッコ付けさせてやってくれよ。ジミーがせっかく離れさせたのに何でわざわざそんな事言うんだよ。
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