ふぇいるくん

最終生物バイオゾイドのふぇいるくんのレビュー・感想・評価

最終生物バイオゾイド(1990年製作の映画)
1.5
ロジャー・コーマン製作総指揮のB級SFホラーと聞いただけでもう内容はお察しなので、「じゃあ観る必要はないか」と早々にそっぽを向く人は後で死ぬほど後悔します。

なぜならこの映画は、映画ファンなら絶対に抑えておくべき素晴らしいポイントがあるのです。
主人公が連れている犬に眉毛がある?
銃を撃ちまくっているのにマズルフラッシュが一切出ない?
演出が冗長過ぎて1時間20分しかないランタイムが8時間に感じる?
いえ、そんなことはどうでも良いのです、いつものコーマン品質です。

この映画のキャメラマンに注目です。
なんとあの「ヤヌス・カミンスキー」の名前がクレジットされているではありませんか。
数々の名作映画のキャメラマンとして腕を振るい、もはや現代映画界の至宝と言ってもよいカミンスキー!
全編を覆うペッタンコの投げやりな画作りが、まさか若き頃の名匠の手によるものだったとは、お釈迦様でも知らぬふり。

人生に黒歴史あり、消したくても消せない過去をまたカミンスキーも背負っておるのだなあ・・とため息をつく、感慨深い一本でした。