ショウコ

悪魔の少女ジュリーのショウコのレビュー・感想・評価

悪魔の少女ジュリー(1982年製作の映画)
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人生の邪魔者を排除すべく策を巡らし、その効果を陰から見届けほくそ笑む謀略サスペンス。大好物なジャンルですけど「捻くれファザコン女児視点」って所がもう最高です。たまらん✨

パパを巡ってのライバルであるママにこっそり蛇(ペット)をけしかける時点で素質アリアリなんですがそんな彼女に転機が訪れます。それはママが配達員に暴行される所を目撃する…というもの。とっさに猟銃を構えたはいいけど(いやちょっと待てこれはザマァ案件なんじゃないか?)と撃つのを躊躇する。結果、弾みでママが頭ぶつけて死んでしまいます

降って湧いた幸運にこれでパパを占有できると喜んだのも束の間、パパがソッコー再婚相手を連れてきたもんだから次は逃走した配達員を利用して再婚ママを始末しようとする…




古い映画な事もあり編集とか野暮ったいんですが、セリフではなく、薄く微笑むキレキレの悪い顔で何考えてんのか分からせてくる作りがとても良かったです。ちっちゃい時から子供の可能性()を信じてきた私には終始痛快でした

特に決行の夜に彼女が準備する「ダミー作戦」が素晴らしい!ロクに説明が無いため何してんのか良く分からない→なるほどそういう事か!と時間差で理解させてくる見せ方は今の映画も見習うべきだと思う。クライマックスのBGMが感動シーンみたいに転調した所は笑ったし、その直後にも驚き&ニヤリが仕込まれてて気持ちよく唸りました💮

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