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今日、キミに会えたらのkuuのレビュー・感想・評価

今日、キミに会えたら(2011年製作の映画)
3.5
『今日、キミに会えたら』
原題Like Crazy.
製作年2011年。上映時間90分。

米国と英国で遠距離恋愛を貫こうとするカップルをアントン・イェルチン&フェリシティ・ジョーンズ共演で描く米国製ラブストーリー。

本編はすべて映画は安価なキヤノン EOS 7Dデジタル一眼レフカメラで撮影され、その製作費は25万ドル未満に抑えられたそうです。
また、演技と台詞はすべて即興で行われている。

出会ってすぐに恋に落ちた大学生のジェイコブとイギリス人留学生のアンナ。
アンナはビザが切れてもなおアメリカにとどまっていたが、ついにイギリスへ強制送還されてしまう。
こうして二人の遠距離恋愛が始まった。
大学卒業後も二人の恋愛は続いていたが、会えないことからケンカが多くなり。。。

遠距離恋愛てのは、経験有り無しでも多くの人が胸が張り裂けそうになるほど辛いものと知ってる。
再会した時にはお互いに最高の時間を過ごすことができるはず。
それが、この小さなロマンチックな(あるいはアンチ・ロマンチック)インディーズ映画『ライク・クレイジー』の前提となってるかな。
監督のドレイク・ドレマスは、2009年の『500日のサマー』と共に善き恋愛ドラマを作ってくれた。
野郎ながらストーリーに没頭しました。
フェリシティ・ジョーンズとアントン・イェルチンの相性は良く、2人が離れ離れになってしまう緊張感がこの映画は小生の心に強く印象づけた。
人によっては少し遅くて退屈、加えてチープに感じるかもしれませんが、個人的には全編を通して安っぽい場面はあまり感じなかったっす。
また、典型的な劇的な恋愛映画ではなく、人によっては少しスローテンポが気に触るかもしれませんが、この2人のキャラに何が起こるのか興味を持てば、そのテンポが今作品にはとても効果的に変わると思います。
ドレマス自身とベン・ヨーク・ジョーンズが書いた脚本は、イェルチンとジョーンズの会話のほとんどが即興だったそうなんですが、リアル感はあったかな。
キャラたちが抱えている愛や心の痛みを感じたし、アントン・イェルチンとフェリシティ・ジョーンズの演技は見事やった。
ジェニファー・ローレンスは今作品じゃあまり画面に映らず、彼女のキャラもあまり発展しいひんかったけど、物語には良いアクセントになっていたし、彼女を映画で見るのは嬉しい。
あくまでもイェルチンとジョーンズが中心となっているし、他の副次的なキャラはほとんど登場しない。
2人の主人公を中心にすべてが動いてるし、まるで2人の人間が恋をしているときに、互いのことしか考えられないように、他の世界はほとんど存在しないかのよう。
結末は唐突やったけど、巧く演じられていて、この物語を本当に嵌まりました。
今まで見た映画の中で、巧みな恋愛映画(アンチ恋愛映画)のひとつかな。
kuu

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