このレビューはネタバレを含みます
失意のどん底から這い上がるきっかけが、ダンスホールの朝日なのがいい。
その後のマルセイユからは暗い場面に差し込む光が、わずかな希望に見えてくる。
ラスト近く、船の甲板に上がる時に差し込む光も希望の梯子のようで素敵。
言葉がなくても、眼で見て分かるってほんとすごいね。個人的には、ダンスホールの朝日のシーンの字幕「朝の日に照らされる無残な光景」っていうのは、せっかく眼で見て分かったので、いらなかったかなぁと勿体なく思う。
でも、あればあったで分かりやすくて良かったかもとも思うところ。
「£30,000」の字幕が2回出るんだけど、1回目は遺産相続したばかりで自信満々にどーんっと大きい文字で出るのに、2回目はすごーくちっちゃい字で出て、あっ使っちゃったんだね感が表現されてて好き。洒落てるしなんか好い!
ちなみに、約束というのが最後まで分からなかったのだけど、ここへ来て他の人の感想で理解できたので感謝!