爆裂BOX

ダイナソークライシス/恐竜カルノザウルスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.4
ロジャー・コーマンが「ジュラシック・パーク」の映画化の情報を聞きつけ、「ジュラシック・パーク」より早く同じく「ジュラシック・パーク」より早く現代に科学技術で恐竜を再生させるというアイディアを用いたハリー・アダム・ナイトの「恐竜クライシス」を映画化した作品です。といっても、内容はほぼ別物ですね。鶏を恐竜再生に用いるというプロットは同じですが、こちらでは鶏や卵を食べた女性が恐竜を出産するというもっとぶっ飛んだ設定になってますね。これで後半「クレイジーズ」のような要素をぶち込んできます。
最初に鶏を運んでたトラックの運転手が襲われるのは原作のオープニングの鶏小屋が襲撃されるシークエンスを再現したという事かな。
出てくる恐竜は(多分)デイノニクスとティラノサウルスですが、着ぐるみは正直チャチいです。ティラノはこの後のシリーズや他のコーマン御大の恐竜作品に流用された下っ腹がだらしなく肥えたティラノとして(一部で)有名ですね。コーマン作品らしく内蔵引きずり出したり、腕や足を食いちぎったりとグロ描写は振るってます。
ラストの主人公達がフォークリフトでティラノと対決するシーンも後にシリーズなどで流用されてますね。
助かったと思いきや全てが台無しになる後味の悪いラストは印象には残りました。
安っぽさはありますが、B級恐竜ホラーとしてはそれなりに楽しめました。
原作は全く違う筋ですが、こちらも結構楽しめました。